金井たかはし眼科

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眼疾患Q&A

Q.ドライアイとは?
A. ドライアイとは涙の量が少なくなったり、涙の成分が変化することによって、目の表面に異常(傷)が生じる病気です。

日本では800万人以上の方がドライアイといわれており、現代人にとっては身近な病気です。目が乾いた感じがするだけではなく、
・ 目が疲れやすい
・ 目がかゆい
・ 目に不快感がある
・ 物がかすんで見える
・ 目が重たい感じがする
などの症状がある場合にはドライアイかもしれません。そのような時にはぜひお近くの眼科専門医に相談してみてください。

ドライアイの治療は、人工涙液やヒアルロン酸製剤の点眼の他に涙点プラグなど様々な治療があります。点眼の回数、点眼薬の組み合わせなどは、みなさんの症状、生活パターンなどで異なりまさにカスタムメイドの治療が必要です。

Q.アレルギー性結膜炎について
A.

日本ではなんらかのアレルギー疾患に罹っている方が全体の約30%といわれていますが、目に生じるのがアレルギー性結膜炎です。

アレルギー性結膜炎は大きく季節性と通年性に分けられます。
季節性の代表は春先のスギ花粉によるものですが、カモガヤなどのイネ科やブタクサなどのキク科の植物もその原因となります。日常生活で注意できることはこれらのアレルギーの元となるもの(アレルゲン)との接触を減らすことや外出後には顔を洗うなどのセルフケア、そして初期治療を含めた適切な薬物療法を受けることがあげられます。
通年性は主にハウスダストと呼ばれる住まいの中にあるほこりがアレルゲンとなります。ハウスダストにはダニやダニの死骸、ヒトや動物の毛などが含まれます。家のなかに原因がありますので、まめに掃除をしてハイスダストを減らすとか、家の風通しを良くしたり、換気をしてダニやカビを増やさないようにするなどの注意が必要です。その上で季節性と同じく適切な薬物療法を受けることが重要です。

Q.アトピー性皮膚炎と眼アレルギーについて
A.

これまでアトピー性皮膚炎といえば小児の病気と考えられていましたが、最近では重症化、遷延化した成人の患者さんも増えてきています。アトピー性皮膚炎の患者さんでは白内障、網膜剥離、円錐角膜そして春季カタル、アトピー角結膜炎などの目の病気を伴います。

アトピー性皮膚炎の患者さんにみられる眼アレルギーは春季カタル、アトピー角結膜炎などです。春季カタルの重症な方では、強い自覚症状のために日常生活にも支障を来たす場合があります。しかし、最近では免疫抑制剤の点眼を使用することにより症状をコントロールできるようになりました。一方で、アトピー性皮膚炎の患者さんにみられる眼アレルギーはアトピー性皮膚炎のない患者さん以上に症状に応じた治療が必要ですので主治医の先生とよく話し合うことが重要です。